メンヘラに片付けが苦手な人が多い理由





メンヘラと聞くと、精神を病んだ女性のイメージが一般的ですが、男にもメンヘラは普通にいます。私もその一人でした。精神的にピークだった頃の部屋の状態はひどくて、床一面にゴミが敷き詰められているような状態でしたね。汚部屋とかそんな茶化した言葉で表現できるようなものではなかった。ゴミの埋め立て地かな?みたいな感じでしたね。

今回はメンヘラだった頃の私の実体験とその分析を交えながら、メンヘラはなぜ片付けが苦手な人が多いのかについて考えていきます。

行動目的が他人に気に入られることだから

これが本問題の本質であると私は考えています。というのは、他人に気に入られることが目的であるということは、逆に言えば他人に気に入られないことはやらないとも言い換えることができるからです。如何に他人にいいように評価してもらえるかというのが彼ら彼女らにとっての最優先事項であり、それ以外のことがほとんどおざなりになっているわけです。

彼らは基本的には外面は綺麗なんです。服装、身なり、清潔感はちゃんとある。礼儀正しく、優しく、「いい子」。人に観られる部分に限ってはそうなのです。基本的にいい人に”観られたい”からそうしてるんですよね。一見は楽しそうにしていたりしてもそんな自分の気持ちを押し殺して腹の中では全然違うことを考えていたりするんです。そうやって自分を殺してメンヘラになっていく。行動の本質がどこまでも受動的で、相手に与えられることを期待して行動しているわけです。

なので例えば部屋の片づけというのは、例えば一人暮らしの場合、その部屋に住んでいる人間が自分しかいないため、その部屋を片付けても誰も褒めてくれないですし、誰からのお咎めもありませんよね。だからやらないわけです。「褒められない、怒られない」 = 「やる意味がない」からです。実家であれば両親や兄弟から苦情があるのである程度は片付けるか、見かねた親が代わりにやってしまうでしょうが、仮に本人が片付けをしたとしても、それは「怒られたくないから」とか、「言われたから」というやはり受動的な目的で、その本質は全く同じなのです。

自分のことを好きになれない

メンヘラの人というのは、基本的に自分に自信がありません。その自信のなさというのは上記のような他者に気に入られることを行動の動機とする意識にあって、自分のありのままを自分で愛することができないところから来ています。おそらく、アダルトチルドレン的な気質を持ってしまっている可能性が高く、いわゆる承認欲求を強烈に求めてしまっている状態にいる可能性が高いです。

自分を好きになれないというのは本人は気が付いていないかもしれませんが非常に窮屈でつらい生き方です。常に他人の顔色を窺い、それに合わせて自分をかえなくてはならない。それで対応できればまだいいですが、どうやってもそれがかなわない状況というのはあるわけです。好かれようと思っても自分のことを嫌いという人はどうしてもいますし、例えばかわいいと評判の女性が加齢によって周りからそう言われなくなっていくと、本人はそれをなんとか取り戻そうと必死に努力してみるわけですが結局老化には抗えずかなわない。それでももがき続けるのかそこであきらめるのか…こんなことを考えるのが「幸せ」なんでしょうか?これは、まるで奴隷のような生き方なわけです。他人の奴隷をやることが幸福なのでしょうか?「あなたは奴隷です」と言われていい気がする人はほとんどいないはず。でも実際にはその奴隷のような生き方を無意識的にしてしまっている。

自分を蔑ろにしてしまっているのです。自分を犠牲にして、”相手が好きな自分”に化けることで、本当の自分を隠そうとするわけです。そういう生き方をしている人が素の自分自身を肯定できるはずがなく、ましてや好きになることはほとんど不可能でしょう。それでも環境に恵まれ運よくうまくやっれてしまっている人は、自分のことを好きだと思うかもしれませんが、それは条件付きのものであり、誰かに好かれている自分が好きという、歪んだ価値観を知らず知らずのうちにもってしまいがちです。今はよくても、未来のどこかで誰かに嫌われればたちまちに自信を無くし、自分を嫌いになってしまうでしょう。

解決するためのたった一つのシンプルな答え

他人に媚びる生き方をやめる

私が導き出した答えはこれです。媚びるというのは会社などの処世術的なお話ではなく、もっと心理的な行動動機の話です。「気に入られるため」「好かれるため」「嫌われないため」というような誰かの評価を受けるために行動を起こすという考え方をやめるということです。

シンプルな答えですが、これを実際に実行に移すのは難しいでしょう。怖いはずです。今まで恐れていた、人から嫌われるということについて受け入れるというのは、特に最初の頃は本当の自分が醜いと思っている自分を相手に観られると意識するようなものだと思います。自分の汚い部屋を見られるとか、まったく着飾ってないノーメイクの部屋着姿の自分を誰かに見られるとか、想像するだけで怖いんじゃないでしょうか。

しかし、その時に自分の心を冷静に分析してみると、そこには明確に「嫌われたくない」という感情が沸き上がってきていることに気づくと思います。そしてそのような受け身的な思考、発想が根本から間違っていることに気づけば活路は開けるはずです。

「与えられる生き方」をやめて「与える生き方」をする

人に「好かれる」、「嫌われる」は与えられる生き方です。一方人を「好きになる」、「嫌う」は与える生き方です。一見似ているかもしれませんが、その本質は全く異なります。

前者は人を選べません。”beggar can’t be choosers”(奴隷は選ぶ側にはなれない)という英語のことわざにもあります。しかし後者は自分で付き合う相手を選べるのです。人前で清潔感を保ったり、化粧をして綺麗でいる目的を人に好かれたいからではなく、相手に気持ちよく過ごしてもらうためというような相手に何かを与えるという目的に切り替えていきましょう。そうすれば自分にも自然と自信が持てるようになっていきます。

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