自分で考えるというのは、自分の哲学をもっているかどうかという話だと思います。社会的に認められている価値観に準拠して生きようとするのはその対極にあって、周りに合わせて生きている、つまり自分で考えることを放棄してしまっているということです。
自分の哲学をもつということは、それだけユニークな存在になるということです。ユニークという言葉は日本では類まれであるとか、偶像的でポジティブな印象で捉えられやすい傾向があるように思いますが、ユニークであることの本質は他人にどう評価されているかということではなく、周りの価値観に振り回されず、自分という存在や生きる意味について深く思考し体言しているということであり、それらが他者にとって有益であることもあれば、なんらかの害を及ぼす可能性ももっています。
つまり人に嫌われやすい性質を持つということです。他人の都合で自分の意見を変えたりする受身的な思考はせず、自己実現のために自立的に行動する性質を持ちます。
そういった自分が作り上げた哲学によって生み出される何かというのはその人らしさを表現する興味深い何かを生成するでしょう。人々が皆同じことをし続ければそこに進歩はなく、ただそこで足踏みをしているだけです。新しいことを始めたいなら、自分の哲学をくみ上げていくことが肝心だと思います。哲学はその人の成り立ちであり、基礎であり、本質だからです。
コメントを残す