「誰が言ったか」VS「何を言ったか」は不毛な戦いだと思う





– 誰がいったかを重視すべきか、何を言ったかを重視すべきか –

これに関して、既に意見は割れていると思う。既に相当語られている。そしてどちらもお互いが正しいと主張しあっていて譲らないようだ。

別に両者を責めようとか、否定しようだなんて考えはないし、辞めろだなんて話をしようともこれっポッチも思っていない。

では何なのかといえば、敢えてここで言うと「私にいい考えがある(イボンコなんてことを言おうとしている。生意気にも。

さて両者の声を探ってみると、どちらにもしっかりとした言い分があることがわかる。

前者の場合は、

「様々なことを成し遂げてきた人が言う言葉だから信ぴょう性が高く、言葉にも重みがあるので納得しやすい」

後者の場合は、

「”言ったこと”についてちゃんと自分で考えるべきで、誰かが言ったからからといった、人に依存するような考え方は洗脳されやすい危険な思考である」

というものだ。

両者の言い分も十分にうなづける説得力と根拠がある。私個人の”好み”を敢えて言えば後者、しかし別に前者をしないわけでもない。単に自分で考えるのが好きということと、そういった成功者の話を聞くのも好きだからだ。

では、この内どちらが正しいのかについてどう考えているのかというと、

「どちらも正しいわけでも、間違ってもいない」

というか、そういう問題ではないと思うのだ。



当人にとって”何の役に立っている”のかということ

著名な人物の言葉をそのまま参考にしようが、何事も理論重視で言った事を自分の中でかみ砕くことを大事にしようが、

結局のところはそれをする「当人にとって何の役に立っているか」という話である。

というか、人は最初から何事においても自分にとって役に立つこと、自分の精神的欲求を満たすことしかやっていない。

それを満足させる方法が個人ごとに違うというだけであり、これは例えば自己のストレス発散の方法について、

カラオケですっきりする人もいれば、絵を描くことですっきりする人もいるという違いと同じようなものである。

個人によってそれは千差万別であり、だからこそ「万人にとっての正解」なんてものは、初めから人間は出すことなんてできない。

人間のやることに本質的正しさも間違いも存在しない。あるとすれば、それは自分の中だけにしかない。

言葉を解釈しようとする目的

つまりこのような問題は、「当人がその言葉をどのような目的に利用しようとしているか」、これに尽きると思う。

「娯楽のため」

「学ぶため」

「自分の主張の根拠、装飾とするため」

他にもたくさんの目的があると思う。一度それについて誰かと話し合ってみると、自分が想像もつかない事にメリットを見出している人が見つかるかもしれない。

さてこの問題は、「偉人の名言を読む時の目的」のそれとあまり変わらないと思われる。

後学のために読む人もいるだろうし、単に娯楽として読むのが面白いから読む人もいる。

或いは物書で自分の主張に説得力を持たせるために引用することもあるかもしれない。

何れにせよ、当人の目的次第という話でしかない。当人がどのような目的を果たすか、欲求を満たすのかというだけのことである。

「誰が言ったか派」の方が圧倒的に多いのではないか

少し趣旨とそれるかもだが、どちらの派が多いのか。

恐らく「誰が言ったか派」の方が圧倒的に多いと思う。元々これを指して「何を言ったかが重要」なんて話ができただろうから。

まず、こちらの方が圧倒的に”楽”なのは間違いない。なぜなら、言葉の正しさや正当性について検証する必要性を

その人がもつ権力や権威、経験、年季という偶像的価値観によって保障しスキップできるからである。



人は大抵は楽な方を選択する。自分がしたいことを選択して実行するのが人間という生き物。楽をしたいと思ったからそうする。それだけである。

こんな風に書くと、「いやちゃんと考えろよ」「これだから自分の頭で考えない人は…」と思う人もいるのかもしれない。

では「楽をすることは悪なのか」というと、そうとは言えないと思う。というか、そんなことをいったら自分自身までもその否定されるべき人に入ってしまう。

この世に”そういった楽”をしていない人間なんてのはほとんどいないからだ。

文明の利器という恩恵

まず皆大抵は人生を送る上で文明の利器を使うことを選択している。

態々自分で家を建てて、服も全部お手製で、作物も自家栽培して、じゃあこれから自然科学の研究でもしようかな~、などと、そんなことをしたがる人は相当まれか、ほぼいないと思われる。

何よりこうしてこの記事を文明の利器であるPCやスマホなどの媒体を使って見ている時点で、苦労して一から学び、それを自分で作ることをスキップしているのである。

こうして使っている日本語という言語だってそうだし、人間がいなければ生まれえなかったもの、自然発生的でないモノの存在は全てはそれまでに築き上げた文明の利器なのだ。

よって皆その恩恵を受けている人がほとんどであり、それを継承、維持、またはさらなる開発に従事することに没頭している人がほとんどだろう。

それと理屈は同じだ。ある人にとっては検証や考えるという肯定を省いて、代わりにその先にあるもっと別のメリットを得ようとしているだけ。大抵は皆楽をして、自分のしたいことをしているだけなのだ。

もちろん多くはないだろうがそうじゃない人間だっていると思う。といってもその考えるっていう行為も“ある程度まで”で、楽はしているのだけど。

「ちゃんと理屈で考える。自分で考えたい。」何も間違っていない。

自分で考えることで見えてくることもあるし、わかることもある。しかしそれも、そういうことに当人がメリットを見出しているからそうしているだけの話なのだ。

何が正しいかではなく、「自分は何をどうしたいか」が重要なのでは?

さてここで最初提示した「いい考え(イボンコペッチャンコだが、それは、

正しいかどうかではなく、自分が何をどうしたいのかが重要なのではないか、ということ。

ある事象や概念の「正しさ」だとか「間違い」といったモノ達は、結局は人間の作る”道具の域”を出ない。

なぜなら、「正しさ」や「間違い」といった概念は人間が”発明”したものであり、発明は何らかの目的に使われる道具であることが前提だからだ。

そしてもっぱらこれらは、単に自分の主張を押し通すための道具という用途において力を発揮しているのである。

そもそも、価値観も個性もバラバラで思想の完全統一など到底不可能な人間に、万人に通じる”真の正しさ”、”真の真実”なぞ出せるはずもない。

しかしそれでも、さもそれが”真実”であるかのように主張することはできるのが、人間というものなのだ。

人間はそんな”真の真実”など知らなくても自分がそれを真実だと思えば真実だと主張することができて、信じることもできる。それがこの「どちらが正しいのか?という主張合戦」の本質なのではないか。

人間は道具を作り使う生き物であり、それ以上でも以下でもない。

人の”正しさ”や”間違い”に完全性はない。各自が勝手に思ってるだけの、いわば宗教である。

そんな不完全で不安定で、バラバラなものに拘るよりも、

そんな世界で自分は何をするのか。何をしたいのか。

道具を何に、どのように使うのか。そのことについて考えて行動することの方が、ずっと自分にとって大事なことなんジャナイかと思うのだ。

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