Divinity Original Sin 2 がなぜ高評価なのか考察してみる




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どうも@えるぱんです

Divinity Original Sin 2 はバルダーズゲート風の古風な形態をもつRPG。ニッチなジャンルでありながら先日、このジャンルとしては異例の100万本のセールスを達成しました。

https://steamcommunity.com/games/435150/announcements/detail/1470852371569216037

Steamのレビューはウィッチャー3を奔騰させるような「おすすめします」のレビューで埋め尽くされており、内容を一つ一つ読んでいくと、過去作からのファンが多い事や、ゲームの内容について「今までプレイした中で最高のRPGだ」と絶賛する声が多く挙がっていることがわかります。

Steamのレビュー(初期ページは日本語のみなので、言語を英語にしてお読みください)
http://store.steampowered.com/app/435150/Divinity_Original_Sin_2/

PC版でしかリリースしていないことに加え、ジャンルがジャンルなので、ただでさえ遊ぶ人も少ないタイプのゲームにも拘わらずなぜこれだけ売れたのか、なぜこれだけ高評価を得ているのか。それについて考察していきたいと思います。

前作の評価の高さ

“2”の名が示す通り、このゲームには前作「Divinity Original Sin (EE版も含む)」があります。本作同様高い評価を収めているゲームであり、PC Games of the YearにおいてBest Games of 2014に選ばれるほどのものでした。特に戦闘システムに関する評価が高く、動物が喋るのももちろんのこと、無機物の井戸まで喋りだすなど独特の世界観をもつ斬新さが話題を呼んでいました。


Divinity: Original Sin – PC Game of the Year

https://www.gamespot.com/articles/divinity-original-sin-pc-game-of-the-year/1100-6423910/

前作のファンが求めている続編を作った

前作での不満点としてはクエストの進行や、ストーリーの内容がよく挙げられていました。今作ではこの部分にかなりの力をいれており、なおかつ評判の良かった戦闘システムをさらに向上させ、ファンの期待するものを作り上げたことについても高い評価を受けているようです。昨今では前作ファンを満足させる続編を作ることは各ゲームデベロッパーの中でも非常に難しくなってきている様子で、前作を引き合いに出されて評価が低くなっているゲームがよく見られる中、本ゲームは逆に良くなったことについて書かれていることがユーザーレビューから読み取れます。

ここ最近の他デベロッパーのRPGが”不作”だった

このゲームを賞賛している人達は(私も含めて)、コアなタイプの、それこそ本来の意味の“オタク的”ともいえるようなRPGを好む層がほとんどだと思われます。そんな人達にとってはここ最近の多くの期待を寄せていた大手デベロッパーからリリースされたRPGが“不作”であったことも理由にあると思われます。例えばBethesdaのFalloutシリーズの新作「Fallout4」は確かに多くの人に楽しまれるゲームであり、売り上げ本数も相当な数を記録していますが、RPGとして遊んでいた昔からのRPGゲーマーにとっては求めていたものとは違う出来であったこと、BiowareのMass Effect シリーズの新作「Mass Effect Andromeda」が微妙な出来であったことなどがあげられます。CD PROJEKT REDのウィッチャー3のようなゲームがまた現れてくれないかと欲求不満がたまっていく中、Larian StudioがDivinity Original Sin 2という大作をリリースしてくれたことが、RPGゲーマーにとっては“救世主”のような存在に見えているかもしれません。

Metacritic – Fallout4 –
http://www.metacritic.com/game/playstation-4/fallout-4

Metacritic – MASS EFFECT: ANDROMEDA –
http://www.metacritic.com/game/playstation-4/mass-effect-andromeda

デベロッパーの開発姿勢への賞賛

ここ最近のゲームデベロッパー全体に言えそうなことなのですが、ゲーム本体以外に課金要素を追加してゲーマーからさらにお金を稼ごうとする姿勢のゲームデベロッパーが多く見られるようになりました。そんな中でLarian Studioはそのような姿勢を全くみせず、Divinity Original Sin 2という一つのゲームに対して多くの情熱と熱意を注ぎ込み見事それを作り上げました。その成し遂げた”偉業”と、リリース後のバグフィックスなどのアフターフォローなど、ゲーム開発に対する姿勢とファンに対して多くのことを与えてくれたことに対する賞賛の声が多く見受けられるのも一つの要因なのではないかと思います。このような姿勢を持つデベロッパーは昨今では珍しく、他に思い当たる有名なところはCD PROJEKT REDくらいでしょうか。(彼らもゲーム「グウェント」で課金要素を持っていますが、「グウェント」自体が無料ゲームであることと、「ウィッチャー3」については無料DLCをいくつも配布したり、バグフィックスを定期的に提供したり、有料DLCが値段に対していい意味で釣り合わないような大規模なボリュームだったり、翻訳プロセスの異様な懲りぐわいであったりとかで、むしろやりすぎなくらい情熱を注ぎこんでいました。)

ちなみに、CD PROJEKT REDはTwitterにてゲームの課金要素についてこのような言葉も残しています。

Divinity Original Sin 2そのものが素晴らしい作品であることは間違いないのですが、それ以外にも他のデベロッパーとの比較によって相対的に彼らの評価が上昇しているなど”時の運”的なものも影響しているかと思われます。とはいえ、元の実力やデベロッパーとしての魅力がなければその運もついてこなかったであろうことは容易に想像できます(Larian StudioはTwitter上で頻繁にファンと交流しており、様々なイベントを開催しています。本ゲームはBest of RPGに2位にランクインしていましたが、同様に開発元のLarian StudioがBest Developerに4位にランクインしていました)。きっと運を味方につけたのでしょうね。Larian Studioはこれからも期待できる最高のRPGデベロッパーの一つになりそうです。

 



自己紹介

Name : Elepan

元うつ病患者 (闘病歴10年)

約10年間うつ病でしたが、多くの自分の歪んだ思い込みに気づきそれを捨てることで独学で立ち直りました。その「気づき」の記事を本ブログにて日々更新中です。
一人でも誰かの役に立つ情報になりますように… その他にも遊んだゲームの情報、世の中のことで疑問に思うことなどなどについて考えたことを色々まとめています。

 

2件のコメント

初めまして。ディヴィニティ2のレビュー見させていただきました。
とても参考になります!
質問なのですが、このゲームは敵のリスポーンはするのでしょうか?
前作はしなかったのを覚えてて、なおかつレベル上限が24までだった気がします。
戦闘を何度もやり込めるのか気になっています。
宜しければ教えてください!

コメントありがとうございます。
リスポーンは前作同様しないですよ。基本的には前作の仕組みをベースにしていろいろと進化しているのが本作という感じです。やるとすれば周回プレイが前提になるか、MODにそういうのがあるかもしれません。未確認なので本当にそのようなMODがあるかはわかりませんが。

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