月曜日のたわわ騒動に見たある「歪み」




国連女性機関の名前があがるくらいには話題になっている広告の騒動の話しです。女性権利団体の人やそれを支持する人と、広告を擁護するその間でバチクソ火花を散らす熾烈な争い?が繰り広げられているのを(主にツイッターランド上で)確認できます。みんなベリーホットになっていてジョイしていましたね。

自分もその騒動にトゥギャザーしてきたので自分自身のレポートもかねて、そこで見えたあるもの、「ディストーション」についてウライトしたいとシンクします。

アボーブ、ルー語終わり。

あ、別に誰かとバトったとかそういうわけではないんですけどね。むしろバトるのはこれからもしれませんが。内容が内容だけにアレですので…

というわけで始めていきます。

問題の広告を見た感想

ネットニュースから知った私はまずはその足掛かりとして広告の内容を確認しに行きました。しかしその時私自身は得に何か変わったことは思いませんでした。

「女子高生の絵と一文が添えられた、よく見る人と文章がセットのレイアウトの広告だ」

という印象でしたね。女子高校生の立ち絵と「今週も、素敵な一週間になりますように」という特に何の問題もなさそうなむしろ普通に前向きで良いメッセージ、そしてヤングマガジンにて月曜日のたわわという漫画が連載中であるという宣伝が続くそんな内容です。

なんでこれが炎上したんだろう?とニュースを改めて見ると、なにやら漫画の内容に問題があるみたいな書かれ方やその内容に触れているツイートを目にしました。私はこの漫画を読んだことがなかったものですからちょうど無料で読める期間であったこともあり試しに読んでみることに。

でどうなったというと、私は最初の1話で読むのを止めました。理由は「気持ち悪くてこれ以上読みたいと思わなくなった」からです。「あぁこれで炎上したのかな」なんて思ったのもこの瞬間です。実際ツイッターはキモイキモイの嵐でしたからね。

何が気持ち悪かったか?

では一体私にとってこの漫画の何が気持ち悪かったのかというと、主人公が受け身だったことなんです。


詳しくは内容のネタバレにもなるので書きませんが、主人公はひょんなことから広告の女子高生と関係をもつわけですが、とにかくそのやり取りが受け身的で私の趣向にはあまり受け付けるものではなかったというところです。そこに性的な要素も加わってくるように見えるものですからまぁ気持ち悪くてですね…

ページを進める毎に自分の顔が記事サムネの画像みたいになっていくのを感じてましたね鏡で確認してないけども。

↑こんな風に…(ちなみにこれLimmy pepeっていうtwitchのエモートです。キモかわいくてラブリー!気になったらsteel is heavier than feathersで検索だ!)

かといってガツガツいけと思ったということでもなく、題材的なところから既に受け付けなかったようです。自立していて自分が何がしたいのか意思がはっきりしているキャラクターや物語が好きなもので。

一方で批判の的にもなっている女の子の方はなんだか無防備に無垢すぎていろいろと危ない感じだなぁという印象でしたが性格は前向きですし自分の軸を持っている能動的な性格にも見えむしろ好印象ですらありました。言われているような悪い印象はなかったですね。言われている女体云々のところも別に何とも思わなかったですし、というかそれを否定するのって誰かも言っていたような気がしますが、どうしようもない当人の身体的特徴を否定するってことになるので、そっちの方がひどくないか?なんて思ったりもしました。

ただやっぱり主人公の性格?というか話の展開?というかそのあたりがどうにもだめだったので結局読み続けられなかったですね。

ただこれはあくまで私の個人的な好みの問題、性的に見えたかどうかなどあらゆる問題もすべてにおいて私の主観の問題にすぎず、作品が悪か悪でないかを判断できるものでも全くないと思っています。

要は私には合わなかったというだけの話しですね。私自身の個人の趣向の問題ということで片が付きます。

広告自体は何も思うところがない

さて、これまでの流れをまとめると私は広告自体は何とも思わなかったけど作品を読んだら気持ち悪いなと感じた、と、こういういうわけだったんですよね。

ここがこの記事で私がお伝えしたいキーでもあるんです。

つまり、ひょっとしたらほかにも私みたいに「広告オンリーなら何も感じなかった人」もいるんじゃぁないかな?と思うわけです。

あの広告「だけ」を見て、それ以外のあらゆる情報を一切見ていない、ネットやSNSものぞかず純粋に広告の内容だけで気持ち悪いと感じて、鬼のごとき面構えで今すぐ抗議に行きたくなるレベルで猛っている人って、どれくらいいるんだろうな?と。

もし仮に私と同じ経緯の人がそれなりにいて、かつその中で怨嗟の鬼のごとき形相でSNSに書き込んでいる積極的に炎上に参加しているという実態がもしあったとしたら、ちょっと違う問題になってきますよね。

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本当にあの広告は問題なの?

もしある程度の割合でその経緯の人がいることが真実だったと仮定すると、一口にこの広告自体を悪者扱いするというのは随分歪んでいるような気もするのですよね。

広告単体について何も感じなかった、炎上するような感覚を感じることはなく、私のような漫画を読んだ時だったのなら、

それは広告自体の問題ではなくて漫画の内容の問題、それも自身の個人的な感想の問題ってことになります。

つまり今回の炎上には本来はアマゾンレビューのような作品に対する批評サイトに書かれるべきことが右往左往して性的不快感や女性の人権問題という別の畑の問題に飛び火し、SNS上で炎上という現象が起きているという構図があるのではないでしょうか?

「いやいや全国紙の広告にこんなのを載せているのが問題でしょ?」というのも、ならそもそもが掲載されているヤングマガジンも全国規模なわけでそれについて指摘がないのってどういうこと?今までなかったのもどういうこと?という風にも思いますし、

「新聞というのは本来健全であるべきじゃないか、漫画雑誌の広告の話とは違うだろ」という広告の内容に言及する話しなのならあの広告のシンプルな内容自体が不健全だとは思えません。

「だから、”あんな内容”の漫画の広告を新聞に載せていることがおかしいって言ってるんだよ!」というのなら、それってあなた、漫画の内容ご存じじゃないですか。知っているからそう思うのですよね?そして自分でその漫画の内容を知ろうとした自らの意思があったということですよね。広告の内容とあなたの意志の問題は何も関係がないと思うのですが違うのでしょうか?

それはレビューサイトに書いたらどうですか?エスカレーションする必要なんてあったのかという話です。

「「不安を吹き飛ばし、元気になってもらうために全面広告を出しました。」という編集部コメントが問題」みたいな話も聞きますが、私は一体何が問題なのかさっぱりわかりません。

元気になることが悪なのですか?コロナだの戦争だので不安を煽る情報が飛び交う中、新社会人としてスタートしたこれからの新生活で不安を抱えているであろう人たちの不安を和らげたい、元気になってもらいたいと思う事の何が悪なので?

まさか新聞は健全であるべき豪語する方たちがそのコメントを何だかひねくれた解釈して勘違いを起こしている、ってことはないですよね

健全であるべきと思うのなら、健全な解釈をすると思うのですが…。いやはやまさか。でももし妙な解釈をしているのだとしたら、それはその妙な解釈をした自分の思考の問題でしょう、って話になります。「Your dirty mind」ですよ!ググってみてね!

自分の解釈と編集部の中の人が同じ解釈をしているとは限りませんよ?それとも編集部にその意図や解釈について確認した上での話なんですかね?

…ひょっとして文字からその人の考えていることがわかるってことで?文字から他人の頭の中がのぞけるみたいな、そんな超能力みたいな力があるとか…まさか私が考えていることもこの記事を読むだけでわかるので…?もしそうだったとしたら当ててみてくれませんか?コメントでいただけたらと思います。私もあっていたかどうか返すので。

いずれにせよ、漫画の内容に言及している時点で広告自体の内容に対する話ではなく漫画の内容に関するレビューの領域なので、それをやり玉に挙げて女性の性消費や女性の人権問題とごっちゃにするのはおかしいなと私は思いました。

というか一旦落ち着いて冷静になってみてはいかがでしょう。怒りや憎しみに駆られていたらまともに思考なんかできないですし、そんな必死になる必要もないと思うのですよね。そもそも漫画の話、架空のお話のことですし。

別に人生勝ち負けじゃないんですから、まずは一旦深呼吸して、気楽に考えてみたらいいんじゃないですか?

というか女性問題を本気でどうにかしたいならもっと別のことにその労力を注いだ方がいいと思うんですよね。例えばどうやったら現実に起きている痴漢犯罪を減らせるのか、とか。どうしたら権力を乱用した女性に対する行為の強要を止められるか、とか。

現実に起きている問題に対して具体的なやり方や対策について議論した方がずっとその目的を達成できそうだと思うんですけどね…

炎上したおかげで広告としては大成功じゃないか?

ちょっと話は変わりますけど、色々と物議を醸したこの騒動ですが広告の目的に立ち返って考えてみると大成功な結果になったんだろうなと思いますね。

こんなに話題になったわけですし、私みたいなまったくこの漫画を知らない人間にまで情報が届いたわけで、しかも漫画を読ませることにまで成功していますから。おかげで私はヤングマガジンのこの漫画だけ知っているにわかヤングマガジン知者(笑)になることができました。

この広告単品だけならきっとここまで話題にはなっていないんじゃないかと思います。よりはっきりいうとSNSがなかったら話題になってないんじゃないかというか。SNSでバズったからこその大成功ですよね。

SNSにおける広告というのは広告自体でどれだけ人の関心を引いているかではなくて、形や目的はどうあれその広告を使ってみんなでSNSで騒いでシェアしていること自体が最大の広告になっている、という構図なんじゃないかって思いました。

炎上商法ってwin-winでは?

で、よく「炎上商法は良くない!」っていう話もよくききますね。人を良くないやり方で自分の商売のために利用してるって。卑怯だ、やり方が汚いって。

でもその「実質的な実行犯」が案外無意識だったりすることはあるんだと思うんですよね。炎上させている人は本当は誰なのか?

誰だって聞いたら大抵はその情報発信元である人やグループや組織か何かのこと今回で言えば新聞社を指すことが多いんですが、本当に「炎上している」のはその周りで騒いでいるそれぞれの「人々そのもの」ですよね。

話題にしている人自身が火種なわけです。戦争のプロパガンダに似てますね~。戦争するという空気を作るのって焚きつけるのは政治家たちでしょうけど結局は「そうだそうだ、ウオオオオオ!」って騒いでその気になる国民によるところが大きいでしょうからね。

要は今回騒いでいる人って単に宣伝活動やってるだけなんですよね。ある意味では支持層で、その商品に関心を持っているという点ではマーケティングターゲットでもある。

つまり私もこうやって炎上した話題について触れているわけで、その無数にある火種の一つなのでございます。でも私は炎上商法を悪とは思ってはいません。単なる方法論の一つだと思ってます。自分が煽られることはないようには気を付けてはいますが。

騒ぎたい人や話題にしたい人がある広告をそれぞれの目的で利用することで成り立っている商法なわけで、炎上に積極的に参加している人たちは言わずもがな、今こうして私も自分の記事の話題にして利用しているわけですし、そしてその大元である広告の発行者はいわばその漁夫の利を得ている構図なわけですから、むしろその莫大なエネルギーを無駄にせずお金に換えているという意味で非常にエコロジーです。

騒ぎたい人が騒いで稼ぎたい人は稼げ、話題にしたい人は話題にし、単にその商品やサービスが欲しい未知の顧客層に広告情報が届き、全く興味もなく関係のない人には戦争とは違って何か損害があるわけでもない。それぞれがwin-winな関係ですらあります。

仮に炎上商法を悪だというのならそれを封じるのに必要なことは駆られない、騒がない、リアクションしない、の非核三原則ならぬ「非煽られ三原則」を徹底すればいいだけの話なんですが、結局抑えられずにみんな自分の意志でやりたくてやっていることだと思うので完全に自己責任、実際のところでは善悪以前に単なる需要と供給の事象でしかないと個人的には思いますね。

要するに釣りなんですよ。SNSって広告業界からすると巨大な釣り堀なんでしょうね。私たちはその中で泳いでいる魚です。

SNSに釣り餌を投下して様子をみて、今日もどんな餌を放り込んだら釣れるかを見ている。傾向を分析して餌づくり、投下タイミング、場所の研究を重ねているんですよねきっと。でも釣り人がやるのはあくまで餌を作って放り込むところまでの話しで、それに釣られるかつられないかは魚の自分次第、つまり自分の責任ですね。広告主はそれを把握したうえでそういうふうに食いついてくることを想定して網は張っていたかもしれませんが、その網に飛び込もうと決めたのは自分であるという事実は変わらない。

煽られて動いたのは自分、釣られたのは自分の意志。煽られたと思ってそれを理由に動こうと決めているのは自分ですもの

釣り師をいくら叩いてもそれはそもそも戦う相手を間違えていて。つられることを釣り師のせいだと思い込んでいるだけで、自分の意思で食いついているという事実から目を背けているだけなんですよね。

だからもし叩くならその対象は誰かではなく自分自身なんじゃないかと思います。

戦う相手は他人や誰かじゃない。自分なんですよ。

…「バァーン」つって!よしかっこいいこといったぞ!!ほらそこ、後光たいてたいて照明弱いよ!

というかそもそもこれ新聞の広告ですよね。SNSの広告じゃない。

ていうかあれだ、みんな新聞読んでるんですね?

つまりこれって新聞を読んでいる人がこの広告をわざわざSNSにアップしたってことなんでしょうか。だとしたら面倒なことをするものです。

私新聞読んでないんですよ。SNSで炎上してるっていうネットニュースから入ったにわか一火種なもんで。

ていうか、新聞広告なんだから炎上商法なんて狙ってすらいないんじゃあないか?媒体が違うもんね。ターゲットも違うし。メイン購読層は確か60代以上なんでしょ?彼らの中でSNSを利用している人ってどれくらいいるのかしら。

仮に新聞社に抗議をするにしても、まず自分が購読者でなければお話にすらならないですよね。だって新聞社は購読者に対してサービスを提供するわけですから購読者でない外野の意見なんて聞いてもなんの得もありませんもんね。

フームコマッタナァ。今回の炎上に参加しているユーザーとこの新聞の購読者ってどれだけ重なっているのか興味が湧いてきましたね。まぁそんなおらんでしょう私みたいなにわk…えぇ?割といるかもしれないって?

あ、そうなのです。つまりこの記事はこんな広告掲載元の新聞も読んでない、無関係な外野の人間である炎上種キチが偉そうに抗弁を垂れているという、知ったか野郎物知りドヤ顔で書き散らした長ったらしい便所の落書き、ご覧の有り様なのでございます。

なんだかよその国の人が別の国の文化に口をだしている構図に少し似ていますね。

これを機に私も新聞購読しようかな?

NANI!?…新聞自体の広告にも成功しているだと…?



自己紹介

Name : Elepan

元うつ病患者 (闘病歴10年)

約10年間うつ病でしたが、多くの自分の歪んだ思い込みに気づきそれを捨てることで独学で立ち直りました。その「気づき」の記事を本ブログにて日々更新中です。
一人でも誰かの役に立つ情報になりますように… その他にも遊んだゲームの情報、世の中のことで疑問に思うことなどなどについて考えたことを色々まとめています。

 

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