目標を立てるのって難しいですよね。というのも、実際に目標を立てても達成できなかったり、立てるだけで行動に移せなかったりして「目標を立てるだけが目標」になってしまって、行動に移せる目標を立てるのが難しいということがあるからです。
目標の内容がなんらかの外的要因や需要に合わせているものになっていたり、自分の意志に反するような目標を無意識にたててしまっていたりすれば、目標を立てても実行に移せず、ただ悶々と苦しいだけになってしまいますよね。
さらに何かに成功することや、有名になること、他人に評価されることといった外的な要因が関係することを目標にしても、それは自分にはコントロールができることではないので、それを前にしたときに打ちのめされてしまうということもあります。
常に周りから結果を求められているかのような認知に陥っていると、何かをやろうとしてもそんな風になってしまいがちです。そんなご時世の中で自分の人生における指針、達成できる目標をたてるにはどうすればいいか。それについて書いていこうと思います。
目次
目標を「大目標」と「小目標」に分ける。
かなり基本的な話かもしれません。会社の目標達成シートとかでよく聞くような。ひょっとしたら条件反射的に嫌な気持ちになる方もいらっしゃるかもしれませんが、目標をそれぞれ切り分けて考えてるのは、何かに挑む上で自身の精神衛生の状態をよくする方法論としてもとても有益です。
というのは大目標というのは自分が手を動かしてかなえられるものではないものを設定でき、小目標というのは自分が手を動かしてかが得ることが出来るものとして切り分けて設定することが出来るからです。
大目標は「夢」
大目標は達成が難しそうなことにした方がいいです。
いつまで続くかわからないこの人生という暇つぶしを謳歌するための指標として設定すると、生涯を通して行う暇つぶしの指標になるからです。
大目標、つまり掲げた大きすぎる夢、結果に執着すると達成できないことばかりを気にしてつらいだけですが、これを「人生の中でできるかわからないけど、一生かかっても終わらなくてもいい、いい暇つぶし」として掲げておけば、自分がこれから行動をするための大きな指標になります。
例えば大作レベルの創作漫画を描いて完成させるとか、そんな感じの夢です。もっと大きくても全然いいでしょう。とにかく、自分が思う範囲で長い時間をかけて達成できそうな何かに設定しておきます。
小目標は「楽しんでやる作業そのもの」
大目標を達成するための小目標は、すべて自分が手を動かしてできる範囲のことで考えます。そして、その中で自分でそれを楽しめる形で考案して設定するといいです。
これは自分が何に対してどう興味を持っているのか、という自身の認知や好みの問題になってきます。例えば絵を描くとしたら、絵を描くことの何を楽しもうとするかを考えるのです。
例えば絵を描くことの基本はデッサンだということを情報サイトで知って、デッサンに興味をもったとします。そしたら実際にデッサンをやってみます。神とペンがあればすぐにできるので、すぐ始められますね。となるとここでの小目標は「デッサンを楽しむ」になります。この時はデッサンがそもそもどういうものなのかわからないので、とにかく自分なりに楽しみながらやってみます。
やがてデッサンを通じて物の構造を理解して書きたいという欲求が芽生えてきたなら、その構造を理解できるようにデッサンのやり方をかえて楽しむ、といったことをします。
こんな感じで小目標はその時の自分のできることからプラスワン的な、直近の自分ができる目的として持っておくといいです。必要に応じて自分だけで実行できるもののみの中でアップデートしながら行動していきます。
ここに他人や外の評価を巻き込むことはやめます。というか極力避けることを強くおすすめします。
ちょっとでもここにそれが入ればたちまちにそれが怖くなってやる気がなくなります。気が散って集中できなくなりますし、他人の都合を巻き込めば仮にその時点で他人の都合を果たせていない場合手が止まってしまいます。
なのでもし何かをやろうとしてもやる気が出ない、する気が起きなくて億劫である場合、そのような他人の都合を巻き込んでしまっている自らの無意識がある可能性があります。
小目標のことだけを意識して行動する
日々の行動は具体的な目標である小目標のことだけを意識して行動します。行動に移している間、大目標のことは全く意識しなくていいです。小目標を新しく考えるときだけ、更新するときだけに意識するだけで十分。更新の必要がない小目標について本当に大丈夫かと気にかけても更新する気がないのなら意味がありません。
もし小目標が大目標に本当に効果があるのかを検証したいのだとしたら、それはちゃんとタイミングを決めてやります。例えば週にいつ、何時にやるかといった具体的な時間で決めます。そのタイミングを決めずにやろうとすると、常に自分のやっていることを疑い始めてしまい、自分のしていることが信じられなくなって楽しめなくなり、自信ががなくなってしまいます。
見直しは計画的に。だらだらやってしまうと、行動もそれだけだらけて手が止まります。
大目標はいつのまにか知らない間に達成するものとして「忘れる」
大目標は一種のスローガンのようなものです。大目標をかかげる真の目的は、それが本当に達成できるかどうかではなく、達成するまでの過程を楽しむことをするための指標であることです。
大きな目標ほどその達成までにかかる過程は膨大なものになるでしょう。しかしそれは、それだけそのたくさんの過程を楽しむことが出来ることを意味しているというわけです。
その目標を掲げてやることを考える必要もなくなりますから、常に手を動かすことに没頭することもできるようになるので、悩むことも少なくなります。
つまり、この目標の立て方の本質は「いかに人生を楽しむために目標を立てるか」という考え方のもとに建てるものです。
成功や結果に意識が向いてるいると続かない。大目標を自身の具体目標、実行目標としているうちはそのあまりもの大きさの前に心が折れてしまい、続けるのは難しい。であればそれらに対する執着をすて、価値をすて、意味を捨てたうえで、それをただの印として見直し、そこまでの過程のみに焦点を当てて楽しむのです。
そうして没頭していればいいだけです。知らない間にその大目標に近づいている自分がいますから。どこまでそこに近づけるはわかりませんが、以前にいたところよりも近くにいることをある日ハッと気づいたりします。
でもそれ自体に別に意味はないんです。むしろ達成が近くなってきたということは「終わりに近づいている」わけですから、ひょっとしたらどこか寂しさすら感じるのかもしれません。ゲームと同じです。楽しいゲームも終わりに差し掛かると、もっと遊びたかったなと思うものですが、それと同じような話ですね。
そんなときはまた新しい大目標を考えて行動をしていけばいい。そんな感じで目標を設定して生きていけば、人生は充実していくのではないかと思います。
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